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第26回 愛知県作業療法学会

● ご挨拶


今回の学会テーマ,「つなぐ 」です.

私は,リハビリテーションのみでなく医療全体が地域や一人一人への生活へ視点が向いている今こそまさに作業療法士が担う役割ではないかと考えます.

機能を生活に そしてそのさきの暮らしへつなぐ
医療から福祉へ あるいは地域へつなぐ
当事者の思いを作業療法(士)から他職種へつなぐ
人と人をつなぐ
技術を後進へつなぐ

私たち作業療法士は手や指の機能,あるいは認知機能を見るだけではありません.一方で当事者の思いを聴いているだけでも十分ではありません.生活を看たり助けたりするだけならヘルパーさんや近所の知り合いの方々の方が支えになります.

私たち作業療法士は当事者の思いを汲むだけでなく,うまくいかない原因を分析し,その人の持っている機能を十分に発揮しながら,さらに可能性を広げていくことで暮らしへつないでいくことができます.

例えば

歩行するだけじゃなく季節の風や風景を楽しみながら散歩をする
手を動かすなら,朝日を浴びて体操を

そんなひとりひとりの暮らしが達成されるよう急性期ー回復期ー生活期へと情報をつないでいきます.

当学会は毎年若い方の参加が多い学会です。これから悩み苦しみ辛いこともあるでしょう。それでも,目の前の患者さんや利用者の方が小さな成功の経験から自分に自信を持ち,最高の笑顔見せてくれたときには,作業療法士であることを心から誇りに思うでしょう。

それには自己研鑽や多くの経験を積み重ねなければなりませんが,本学会がそのモチベーション向上の一助になればと願います。

表紙の写真は,半側空間無視の患者さんが病前に趣味としていた生花を行った時のものです.

この患者さんは脳卒中になり,まだ自分のこともままならない時期でしたが,病前のように思うようにできずがっかりされました。再び,この方が目を輝かせて生花が楽しめるよう私たちは力を尽くさなければならないと改めて思います。

最後に,皆様は患者さんや利用者の方が小さな成功を積み重ね、生活への自信が持てるよう,そして生きる希望へつながるよう「何を」「誰に」あるいは「何に」つなぎますか?

第26回愛知県作業療法学会
学会長 田中 実希
(医療法人珪山会 鵜飼リハビリテーション病院)

愛知県作業療法士会


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